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2026/02/13 20:07

☆鉄観音茶について☆



歴史
張氏一族が守った伝統の韻

鉄観音の歴史は、18世紀に中国福建省安渓で発見されたことに始まりますが、台湾での歴史は1895年、木柵地区(現在の台北市文山区)の茶農家、張迺妙・張迺乾兄弟が安渓から苗木を持ち帰ったことに始まります。木柵の土壌は酸性の赤土で水はけが良く、安渓の環境に酷似していたため、鉄観音の栽培に最適でした。

木柵鉄観音の製法は、台湾の他の烏龍茶とは一線を画すほど複雑です。茶葉を布に包んで球状にし、それを何度も揉みながら低温で長時間焙煎する「団揉(ダンロウ)」という工程を数十回繰り返します。このプロセスにより、茶葉に「鉄観音韻」と呼ばれる、深い焙煎香の中に潜む微かな酸味と重厚なコクが生まれます。安渓では近年、緑茶に近い軽発酵の鉄観音が主流となりましたが、木柵では現在も「正欉(本来の鉄観音種)」を用いた伝統的な重発酵・重焙煎のスタイルが守り抜かれており、台湾茶における「火の芸術」としての歴史を体現しています。

生産環境

台北市文山区にある木柵(もくさく)地区は、水はけの良い赤い土壌と、霧の多い気候に恵まれています。この厳しい自然環境が、強い焙煎にも負けない、ミネラル感たっぷりの力強い茶葉を育みます。

茶葉

固く、重く丸められた黒褐色の茶葉。その一粒一粒に、職人が何度も何度も焙煎を繰り返した時間が凝縮されています。お湯を注ぐと、ゆっくりと時間をかけて、秘められた生命力が解き放たれます。

香り

「火」の香ばしさと「花」の華やかさの共演。香ばしいロースト香の背後に、気品ある蘭の香りが揺らめく、非常に多層的なアロマです。

味わい

「重厚」の一言に尽きます。一口目は力強いパンチがありますが、すぐにそれは深い甘みへと昇華されます。これこそが、鉄観音にしか出せない「奥行き」です。

発酵度

中発酵。しっかりと発酵をかけることで、お茶にフルボディのワインのような重厚感を与えています。


焙煎程度

重焙煎。鉄観音の命は、職人による「火のコントロール」にあります。低温でじっくりと、何度も火を入れることで、茶葉の雑味を焼き切り、純粋な旨味だけを抽出します。

淹れ方
お湯の温度: 95℃以上の熱湯。
茶葉の量: 3gに対し150〜200cc。
浸出時間: 1分〜1分半。


店主よりアドバイス

「台湾に住んでいた頃、気合を入れ直したい時に決まって飲んでいたのがこの鉄観音でした。林華泰茶行の鉄観音は、ただ焦げ臭いだけの安物とは全く別物。重厚な焙煎の奥に、しっかりと『観音様のような優しさ』を感じさせる甘みが潜んでいます。最初の一口で驚き、最後の一口で癒される。この劇的な変化こそ、私が皆様に体験していただきたい鉄観音の真髄です。」