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☆小種烏龍茶について☆
歴史
輸出用「フォルモサ」の記憶
小種烏龍の歴史を語るには、19世紀半ばの開港時代に遡る必要があります。当時の台湾は、イギリス人商人ジョン・ドッドらによって、茶の輸出拠点としての道を歩み始めていました。「小種(Souchong)」という言葉は、本来は福建省武夷山の「正山小種(ラプサンスーチョン)」に由来する等級や品種の呼称ですが、台湾においては「青心烏龍」などの優れた品種から作られる、伝統的なスタイルの烏龍茶を指す用語として定着しました。
特に日本統治時代、台湾茶は「フォルモサ・ウーロン」の名で欧米へ大量に輸出されましたが、その主力となっていたのが、現在の文山包種茶よりも発酵度が高く、果実味のある小種烏龍の系統でした。戦後、高山茶や軽発酵茶が主流になるにつれ、この呼び名は一般的ではなくなりましたが、現在でもオールドスタイルの深い味わいを追求する愛好家の間では、台湾茶の「原点」としての歴史的価値が再評価されています。
生産環境
小種烏龍茶の茶葉は、台湾中部の豊かな丘陵地帯で育まれます。太陽の光をたっぷりと浴びて肉厚に育った茶葉は、強い焙煎にも耐えうる力強い生命力を宿しています。この大地のエネルギーがあるからこそ、深く火を入れても香りが飛ばず、逆に深みのある甘みが引き出されるのです。
茶葉
しっかりと丸められた黒褐色の茶葉は、職人による火入れの証。お湯の中でゆっくりと広がるその姿からは、焙煎によって凝縮された旨みが溢れ出します。
香り
一言で言えば「温もりのある香り」。ナッツやカカオ、トーストのような香ばしさの中に、ふわりと浮かび上がる熟成された果実の薫り。それは、凍える冬の日や、一日の終わりに安らぎをくれる魔法の香りです。
味わい
非常にまろやかで、胃に優しい飲み心地が特徴です。深いコクがありながらも、後味はどこまでもクリア。重厚感のある甘みが喉の奥に心地よく留まります。
発酵度
高発酵。烏龍茶の中でも紅茶に近い段階まで発酵を進めることで、お茶に「厚み」と「深み」を与えています。


焙煎程度
重焙煎。小種烏龍茶の個性を決定づけるのは、この「焙煎」です。焦がすのではなく、熱を芯まで通すことで、茶葉が持つ天然の糖分をキャラメライズさせ、独特の甘みを引き出しています。
楽しみ方・淹れ方
お湯の温度: 95℃以上の熱湯。
茶葉の量: 3gに対し150〜200cc。
浸出時間: 1分〜1分半。
店主よりアドバイス
「台湾での生活の中で、私が最も『落ち着く』と感じたのが、この小種烏龍茶でした。最新の華やかなお茶も素晴らしいですが、林華泰茶行のこの小種が持つ、地に足の着いた安心感は別格です。派手さはありませんが、職人が火と向き合った時間が、そのまま味の深みとなって表れています。本物を知る方にこそ、静かな夜にじっくりと味わっていただきたい。そんな自信作です。」