毎日がちょっと贅沢になる台湾茶

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2026/02/13 19:32

☆東方美人茶について☆



歴史
ウンカが紡いだ逆転の歴史

東方美人茶は、19世紀末から20世紀初頭にかけての台湾北部(新竹、苗栗、桃園一帯)で、偶然と逆境から生まれたドラマチックなお茶です。初夏の蒸し暑い時期、茶園に発生するウンカ(小緑葉蝉)に葉を吸われると、茶葉は身を守るためにフィトアレキシンという成分を生成し、これが独特の蜂蜜や熟した果実のような香りの源となります。かつては害虫被害として忌み嫌われていたこの現象を、ある農家が「捨てずに製茶してみた」ことがすべての始まりでした。

当初は「膨風茶(ほら吹き茶)」という自虐的な名前で呼ばれていましたが、その香りの高さから海外の商人の目に留まり、当時の台湾の主要な輸出商品となりました。ビクトリア女王がその美しさを「東洋の美人」と讃えたというエピソードは、1960年代に世界的なプロモーションの一環として広まり、現在では「オリエンタル・ビューティー」として不動の地位を築いています。一年に一度、限られた時期にしか生産できず、農薬を一切使えないという制約が、このお茶を「自然が作った芸術品」へと昇華させました。

生産環境

東方美人茶の主な産地は、台湾北部の苗栗県や新竹県の丘陵地帯です。 このお茶の最大の特徴は、小さな客「ウンカ(緑葉蝉)」との共生にあります。ウンカが茶葉をかじることで、茶葉が自らを守るために出す成分が、あの独特の「蜜香(みっこう)」へと変化します。

そのため、茶園では農薬を一切使用することができません。ウンカが飛来する初夏のわずかな期間だけ、自然の恩恵を受けた茶園でのみ収穫される、まさに「大自然の奇跡」が生み出す一杯なのです。

茶葉

白、緑、黄、赤、褐色の五色が混ざり合った「五色茶葉」が、最高級品の証です。特に、産毛に包まれた白い新芽(白毫)が多く含まれるものほど格調高く、その美しさはまさに「茶葉の宝石」と呼ぶにふさわしい輝きを放ちます。

香り

最大の魅力は、濃厚な「蜜香(みっこう)」です。天然の蜂蜜や、完熟した果実(ピーチやマスカット)を思わせる、甘く官能的なアロマが飲む人を優雅な気分へと誘います。

味わい

発酵度が高いため、紅茶に近い深みと、烏龍茶のまろやかさが絶妙に溶け合っています。渋みが極めて少なく、とろけるような甘みが舌の上で踊り、いつまでも続く華やかな余韻を愉しむことができます。

発酵度

高発酵茶。発酵度を60〜70%程度まで高めることで、茶葉が持つ蜜のような甘みを最大限に引き出しています。この高い発酵度こそが、東方美人茶を「烏龍茶の女王」たらしめる理由です。



焙煎程度

無焙煎、または極めて軽い焙煎。繊細な蜜の香りを損なわないよう、火入れは最小限に留められています。林華泰茶行の東方美人は、素材の美しさがそのまま香りに直結する、妥協のない仕上がりです。

楽しみ方・淹れ方

お湯の温度:
80℃〜85℃。少し冷ましたお湯を使うことで、熱による苦味を防ぎ、甘美な香りと蜜のような甘みをより鮮明に引き出せます。
茶葉の量: ティースプーン1杯(約3g)に対し、150cc〜200ccのお湯が目安です。
浸出時間: 1分〜1分半。ゆっくりと広がる五色の茶葉を眺めながら、その香りの変化をお愉しみください。
楽しみ方: ぜひ香りがこもりやすい器でお試しください。立ち上がる蜜の香りをよりダイレクトに感じることができ、特別なひとときをより一層贅沢なものに変えてくれます。



店主から

「農薬を使わず、虫を呼び、その恵みをいただく。東方美人は、台湾の自然の豊かさをそのまま映し出したお茶です。林華泰茶行で選んだこの茶葉は、特に白毫のバランスが美しく、香りの立ち方が非常に上品。大切な方への贈り物や、ご自身を最大限に甘やかしたい時に、ぜひ選んでいただきたい逸品です。」