毎日がちょっと贅沢になる台湾茶

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2026/02/13 18:20

☆阿里山茶について☆


歴史

阿里山における茶栽培の歴史は、1970年代後半、台湾の経済成長と共に始まった「高山茶(標高1,000m以上で栽培される茶)」ブームと密接に関係しています。もともと阿里山はヒノキなどの森林資源で知られ、日本統治時代から林業の拠点でしたが、資源保護のために伐採が制限されるようになると、標高1,200m前後の梅山郷、竹崎郷、阿里山郷の農民たちは新たな高付加価値産品として茶の植樹を開始しました。

1982年、当時の産地では「龍源茶」という名称でブランド化を試みましたが、後に「阿里山高山茶」として統一され、国家的なブランドへと成長しました。歴史的な転換点は、1990年代に普及した真空包装技術と、阿里山森林鉄道を利用した観光客の増加です。これにより、産地直送の新鮮な茶葉が「山の気(山韻)」を帯びた高級品として認知されました。厳しい寒暖差と深い霧がもたらす肉厚な茶葉は、それまでの平地茶にはない「清香(チンシャン)」と呼ばれる爽やかな香りを生み出し、台湾茶の価値基準を「産地の標高」へとシフトさせる歴史的役割を果たしました。

生産環境

阿里山茶の故郷は、標高1,000〜1,600メートルに位置する峻険な山岳地帯です。 この地を象徴するのは、一日の大半を覆う「深い霧(雲海)」です。霧が強い日差しを遮ることで、茶葉の苦味成分(カテキン)の生成が抑えられ、代わりに天然の甘み成分(テアニン)が凝縮されます。

さらに、昼夜の激しい温度差が茶樹の成長を緩やかにし、一枚一枚の葉を肉厚に、そして養分をたっぷりと蓄えた状態へと導きます。この「過酷な自然の試練」こそが、阿里山茶特有の、雑味のない透き通った甘みを生み出す魔法の正体なのです。

茶葉

茶葉は一芯二葉から三葉を、熟練の摘み子が丁寧に「手摘み」したもののみを使用しています。深く艶やかな緑色をした半球状の形状は、お湯を注ぐと大きく、力強く開き、高山のエネルギーを解き放ちます。

香り

蘭や百合を思わせる、どこまでも気品あふれるフローラルな香りが特徴です。高山茶特有の「高山気(コウザンキ)」と呼ばれる、凛とした清涼感のある香りが鼻腔を抜けていきます。

味わい

口当たりは驚くほど滑らかで、シルクのような質感。飲んだ直後に喉の奥からじわじわと広がる、蜜のように濃厚で気品ある甘み(回甘)が長く続きます。

発酵度

軽発酵茶。阿里山茶の最大の魅力である「素材の良さ」を活かすため、発酵は浅めに留めています。これにより、フレッシュな香りと濃厚な旨みの完璧なバランスを保っています。


焙煎程度

軽焙煎。茶葉本来の瑞々しさと、高山ならではの清々しい香りを損なわないよう、極めて繊細な火入れを行っています。林華泰茶行の技術が光る、透明感のある仕上がりです。

楽しみ方・淹れ方

お湯の温度:
90℃〜95℃。高山茶の力強い生命力を引き出すには、高めの温度のお湯を勢いよく注ぐのが最適です。
茶葉の量: ティースプーン1杯(約3g)に対し、150〜200ccのお湯が目安です。
浸出時間: 1分〜1分半。一煎ごとに変化する香りの層を愉しみ、五煎、六煎と重ねても衰えない生命力を体感してください。
楽しみ方: 最初の数煎は香りを存分に愉しみ、中盤からはゆっくりと深まる甘みを味わってください。お茶が少し冷めてから飲むと、より一層甘みが際立ち、阿里山の自然の豊かさを感じることができます。


店主よりアドバイス

「現地台湾で多くの高山茶を飲みましたが、阿里山茶が持つ『圧倒的な余韻の長さ』にはいつも驚かされます。林華泰茶行が守り続ける伝統の『手摘み』だからこそ表現できる、機械摘みでは決して届かない澄み切った美味しさを、ぜひ日本の皆様に知っていただきたいです。」