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2026/02/13 17:52

☆金萱茶について☆



歴史

台茶12号の科学と情熱
金萱茶の歴史は、1945年に設立された台湾省茶業改良場(現在の農業部茶業改良場)における戦後の復興と近代化の歴史そのものです。1981年に正式登録された「台茶12号」は、コードネーム「2027」として20年以上の歳月をかけて選別・育成されました。開発を主導した呉振鐸博士は、日本統治時代に平鎮茶業試験支所で研鑽を積んだ人物であり、日本の育種技術と台湾の風土を融合させた第一人者です。

この品種は、母方に「台茶8号(アッサム種系の系統)」、父方に台湾伝統の「硬枝紅心」を持ち、亜熱帯特有の病害虫に対する強い抵抗力と、平地から高山まで適応できる驚異的な生命力を備えています。博士が自身の祖母の名「金萱」を冠した背景には、戦後の乏しい時代を支えた家族への敬意と、この新しい品種が台湾の茶農家の生活を豊かにしてほしいという願いが込められていました。最大の特徴である「奶香(乳香)」は、揮発性成分であるヘキサノールやリナロールの含有バランスが絶妙であることから生まれる天然の奇跡であり、1980年代当時の茶業界に「香りを楽しむ烏龍茶」という新しい概念を定着させました。

生産環境

金萱茶の主な産地は、嘉義県や南投県にまたがる標高400〜1,000メートルを超える阿里山茶区です。 この地域は、午後に深い霧が立ち込めることで知られ、強烈な日差しを遮りながら茶葉にたっぷりと水分を補給します。厳しい寒暖差と、常に湿度が高い環境が、茶葉を肉厚に育て、その中に濃厚な甘みとあの「奶香(ミルクの香り)」の成分を凝縮させます。

林華泰茶行が厳選する金萱は、こうした恵まれた環境の中でも特に土壌の状態が良い茶園を選び抜いており、後付けの香料ではない「本物の天然の薫り」を宿しています。

茶葉

茶葉は鮮やかな緑色で、一粒一粒が丁寧に丸められた半球状(球形)をしています。お湯を注ぐと、ぎゅっと凝縮されていた茶葉がゆっくりと大きく広がり、大地のエネルギーを解き放ちます。

香り

最大の魅力は、なんといっても「奶香(ナイシャン)」と呼ばれる天然の香りです。ミルクやバニラ、あるいは炊きたてのバターを思わせるような、甘くまろやかな香りがお部屋全体を優しく包み込みます。

味わい

口当たりは驚くほど滑らかでクリーミー。苦味や渋みが極めて少なく、とろけるような甘みの後に、高山茶特有の清涼感のある余韻が訪れます。

発酵度

軽発酵茶。金萱種が持つ個性を最大限に活かすため、発酵はあえて浅めに抑えられています。これにより、フレッシュな花の香りと、濃厚なミルクの香りの両立が可能となります。


焙煎程度

軽焙煎。茶葉の鮮度を保ちつつ、優しい火入れを施すことで、香りをより安定させ、味わいに深みとコクを与えています。

楽しみ方・淹れ方
お湯の温度: 90℃〜95℃。高めの温度で淹れることで、金萱茶特有の甘い香りが一気に花開きます。
茶葉の量: ティースプーン1杯(約3g)に対し、150〜200ccのお湯が目安です。
浸出時間: 1分〜1分半。二煎目以降は少しずつ時間を延ばしてください。
楽しみ方: そのままでも十分に贅沢な味わいですが、ドライフルーツやバターをたっぷり使った洋菓子、あるいはナッツ類と合わせることで、金萱茶のクリーミーな風味がより一層引き立ちます。また、冷めても香りが失われにくいため、ゆっくりと時間をかけて愉しむ午後のティータイムに最適です。