毎日がちょっと贅沢になる台湾茶

香る台湾茶は、株式会社檸檬女無天のグループ会社台湾檸檬薄荷有限公司 香飄台湾(シャン ピャオ タイワン)の日本向け注文サイトです。

台湾檸檬薄荷有限公司 香飄台湾が台湾茶を日本のお客様へお届けいたします。

Blog

2026/02/13 17:31

☆文山包種茶について☆


歴史

文山包種茶の歴史は、19世紀中頃の中国福建省安渓県に遡ります。当初は「奇種茶」と呼ばれていましたが、茶葉を四角い紙で包んで販売したその独特の包装方法から「包種(パオジョン)」の名が定着しました。この伝統的な包装は、お茶の香りを逃さず、品質を保つための当時の知恵でもありました。

19世紀末、この栽培技術が台湾へと伝えられました。特に台湾北部の文山地区は、気候と土壌が包種茶の生産に極めて適していることが分かり、台湾における主要な産地として発展を遂げました。かつては輸出の主力として世界中を席巻し、今や「北包種、南凍頂」と並び称されるほど、台湾を代表する銘茶としての地位を不動のものにしています。

現在も文山地区では、伝統的な製法を守りつつ、より香りを高めるための改良が続けられています。烏龍茶の一種でありながら、緑茶に近いフレッシュさを持ち合わせたその製法は、台湾茶の中でも最も繊細な技術を要するとされています。

生産環境

文山包種茶の聖地である新北市文山区(坪林、石碇など)は、四方を緑豊かな山々に囲まれた、静謐な空気が流れる地域です。 標高200〜800メートルの丘陵地帯は、年間を通じて霧が立ち込め、高い湿度が保たれています。この豊かな水分と、朝晩の激しい温度差が、茶葉の中に「清香(チンシャン)」と呼ばれる、どこまでも透き通った香りを蓄えさせます。

この地域は、台湾の中でも非常に厳格な環境保護が行われており、清らかな水源と栄養豊富な土壌が守られています。主要な茶樹品種である「青心烏龍」は、この地の自然の恵みを吸収し、他の地域では決して真似することのできない、気品ある風味を醸し出します。

茶葉

茶葉は艶のある濃緑色で、細長く緩やかにねじれた形状が特徴です。美しく整ったその姿は、熟練の職人が一枚一枚の茶葉を傷つけぬよう、丁寧に揉捻(じゅうねん)を施した証です。

香り

「香りの女王」の名にふさわしく、ジャスミンや蘭、あるいは百合を思わせるような、甘く華やかなフローラルの香りが一気に広がります。

味わい

瑞々しく、滑らかな口当たり。苦味や渋みが極めて少なく、喉を通った後に広がる、清涼感のある上品な余韻が長く続きます。

発酵度

軽発酵茶。発酵度を10〜15%程度に抑えることで、緑茶のような鮮やかさと、烏龍茶特有の優雅な香りの両立を実現しています。この絶妙な発酵のコントロールこそが、文山包種茶の品質を左右する最も重要な工程です。




焙煎程度

無焙煎または微焙煎。茶葉が持つ天然の花のような香りを最大限に活かすため、火入れは極めて軽く、あるいは全く行わない手法がとられます。これにより、重たさのない、軽やかで洗練された風味に仕上げられています。

楽しみ方・淹れ方

お湯の温度: 85℃〜90℃。緑茶より少し高めの温度で淹れることで、包種茶自慢の香りがより鮮やかに立ち上がります。
茶葉の量: ティースプーン1杯(約3g)に対し、150〜200ccのお湯が目安です。
浸出時間: 1分〜1分半ほど。一煎一煎、移ろいゆく香りの表情をお楽しみください。
楽しみ方: その圧倒的な香気は、温かい状態が最も際立ちます。また、水出しにすると驚くほど甘みが強く、雑味のないクリアな味わいを楽しめるため、季節を問わず贅沢なひとときを演出してくれます。



店主よりアドバイス

「台北で多くの茶行を巡りましたが、林華泰茶行の包種茶が持つ『凛とした花の香り』は別格でした。伝統の包装文化から続くその格調高さを、ぜひ日本の皆様にも感じていただきたい一品です」